私は、ひさぎの
腕時計を手で隠す。

「チトセ?」

「時間なら、まだ
 いっぱいあるよ」

貴方は、母の愛を得た

子供のように、はしゃぐ。

「どこ、行く?
 
 チトセ、お前
 どこ、行きたい?
 
 喉、渇いたぁ・・・」

貴方が願うもの

私は、与えてあげられない。