「ううん
 何もして無いけど」

「うそ、いいなぁ~
 キリヤさんの髪は
 ストパー?」

「うん、そう」

「ストレートパーマって
 そんなに
 真っ直ぐになるの?
 私なんてクセ毛だから
 ボサボサで
 まとまらなくて」

「私の行きつけの
 美容院でよければ
 教えてあげるよ
 今度
 一緒に行こうか?」

なぎの言葉に
喜びを隠せない彼女。

「本当
 じゃあ今度
 付き合ってくれる?」

「いいよ
 えっと・・・」

「私、クミ
 この子はミカコでカコ
 二人とも去年まで
 普通科の進学コース
 だったんだけど
 進学しない事に
 したから・・・」

なぎは、首を傾げて
何かを考えている。