貴方は
勝ち誇った顔をして
また、右側の口角だけ
をあげて笑う。

「分かっただろう?
 お前は
 俺が好きなんだ」

今朝まで知らなかった
貴方を
夕方には、好きになる。

この恋は稲妻のように
私の胸を貫いた。

この胸の想いに
正直になれば成る程
私の心は壊れて行く。

私には、触れ合えない
場所がある。

硬く鍵が掛けられていて
私は、その鍵を
失くしたものと一緒に
捨てた。