黒紅花

愛する人に、わたしはどうしてもあげられないものがあるの……


いつまで、おまえはそこに囚われている?

……さあ、わたしはいつまで囚われるの?


いつか、脱け出せる時が来るの?

答えは……?


わたしの足元に落ちてる鍵。

その鍵に、わたしは見覚えがある。


右手で鍵を拾い上げ、目の前にある扉の鍵穴にそっと差し込むの。

そして、ゆっくりゆっくりと鍵を回す。

扉は開かれる?

わたしは解き放たれる?


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ライトアップされた、異国情緒たっぷりのお洒落な洋館の前でひさぎはバイクを停めた。

バイクから降りヘルメットを外す私に聞こえる声、音がある。

その方向を見つめると……


「バン!バン、バン

 フゥー」


そこには、いつかのように指で作った拳銃を私とひさぎに向けて打ち噛まし、人差し指に息を吹きかけるなぎの姿が在った。