黒紅花

私は頼りなく、か細い声で貴方に問うの。

「……ひさぎ

 あなた

 もしかして知ってるの?」

私の秘密

固く閉ざした記憶----

「ああ、昨日
 あのカフェで偶然

 聞くつもりはなかったけど
 聞こえて」


昨日、カフェ、偶然

店の外に停まっていた、あのバイク。

店に急に現れた、あの男性の背中。


彼は、あなた-----


ひさぎは知ってる……


嘘……嘘でしょう?

どうしよう。