黒紅花

チクリチクリ、痛む傷……

「俺には

 知られたくない?」

悲しい、ひさぎの横顔

この目に溢れる涙のせいで、貴方が歪んで見えなくなる……

「……」

ごめんね、ひさぎ

貴方に話すこと、私にはできそうにない。


言えない……


例え話せたとしても、私達には未来はない。

だって私は永遠に貴方を傷つけるだけの存在だもの。


愛する貴方と交わること、私はずっと拒絶し続ける。

貴方とは結ばれないと知っているのに、同じこと繰り返しちゃいけない!

人一倍愛を必要とする貴方に、私は何もしてあげられないもの……


私の涙にそっと触れる

貴方の細く長い指先。

「俺はそんなにも頼りないか?」

ポツリ話す、貴方の瞳が薄らと輝く。