黒紅花

ひさぎがあの場所に居座って、かれこれ二時間。

周りの女の子達がひさぎを気にしてソワソワしてる。

素敵な人だとか、芸能人じゃないのか等と話す声がここまで聞こえてくる。

「あのぅ?」

意を決して、ひさぎに話しかける女の子もチラホラ。

「モテる男を彼氏に持つのも
 考えものねぇ~

 ほらっ、後は私に任せて
 早く行った行った」

「えっでもっ、お構いなく……キャッ!」

私の体を押し退ける、先輩。

「早くしないと彼女達の餌食に
 されちゃうわよ、彼……」

女性に言い寄られて困ってるひさぎの姿。

私は急いで更衣室に向かった。