黒紅花


見つめ合う視線

逸らせなくて……本当、困る……


どうして!!


「注文は、そうだな~

 お前」

そう言ってお客様は、私のことを指差した。

「何っ!?」

何、言ってるの?

どうして居るの?

そのお客様に見覚えのある私はびっくり!

動揺を隠せずに、ただ目の前の光景に立ち尽くすしかない。


そんな私に届く声。

それは大好きな声。

もう二度と聞くことは無いと思ってた、貴方の低い声。


突然すぎて、理解不能で、何が何だか……

一番最初に涙が出たの。

「聞こえなかった?

 しかたねえな、もう一度言うよ

 注文はチトセ、お前で」