黒紅花

「ひさぎ、ここに居て

 私の傍に・・・」

掴んだひさぎの腕を今度は引っ張りながら
私は自分が眠るベッド空いているスペース
にもう一方の手で触れた。

「ここに・・・お願い」

ひさぎをじーっと見つめる私の頭を貴方は
優しく撫でてくれる。

「無理すんなって、なっ?」

私に優しく微笑みかけてくれる貴方の瞳。

その瞳のずっと奥、貴方は笑えない。

とっても寂しげな瞳。

寂しい

虚しい

居た堪れない

そんな負の気持ちから、ほんの束の間でも
貴方を救いたい。

貴方を今すぐ抱きしめて、私の愛で温めて
あげたい。