黒紅花

しーん・・・

流れる沈黙に耐え切れず私は
窓の外を見つめた。

「このまま、晴れるかな?」

天気の話なんかしてる。

「ああ、晴れそうだな

 ・・・・・・」

窓硝子に薄らと映る私は制服姿

「学校

 さぼっちゃった」

「連絡した・・・

 してないか?」

「うん、してない」

「だったら、学校から家に連絡
 があるかもしれないな
  
 おばあちゃん心配しないか?
 
 今すぐ、家に連絡したほうが
 よくない?」

「いいの

 今は、いい・・・大丈夫」

「・・・そうか」