黒紅花

「チトセ、ひとつだけいい?」

「うん」

「さっきからチトセ、貴女は
 こんな私、そう自分の事を
 卑下して言うけどやめなよ
 
 ヒサ兄が選んだのは、チトセ
 
 誰でもない、あなた
 
 こんなにも澄んだ心を持ち
 優しくて、とっても温かい
 チトセ

 あなただからこそ、ヒサ兄は
 惹かれたんだよ

 もっと自分に自信もちなよ」

私は、何度も左右に頭を振る。

『澄んだ心を持ち
 
 優しくて
 
 とっても温かい』

「私は、そんな人間じゃない
 バカな女で、欠陥品・・・」