車庫に停められた、車

ドアの向こう・・・

「ただいま」

なぎ、祐樹の靴は、共に
玄関にきちんと揃えられ
置かれてあるが、二人の
声は、聞こえてこない。

リビングのドア

真っ黒なテレビの画面。

「誰もいないの?」

食卓、テーブルの上には
ご飯を食べた後、食べかけ?

そのままで放置されている

首を傾げた、ひさぎ

お弁当を持ち、階段を上る

そして、上り終えて自分の
部屋へと向かう途中

クスクスと
密めき声が聞こえる。