純恋愛




先生と2人で病院に行ってちゃんとした治療をしてもらった



「はー疲れたー、長かったですね。すいません、なんか」

「養護教諭だからな」



もう、だいぶ日がかたむいていていて


空はオレンジ色になっていた




「もう学校終わってますよね」

「そうだな」




それからうちは、先生とたわいもないことをポツリポツリ話しながら歩いて行った



無視されると思ったけどけっこううちの質問とかにこたえてくれてうれしかった





前の学校の喧嘩の話とか



町内会の祭りのショバ代回収の話とか(何者だよ、とか思ったけど)



聞けば先生は学校にいるとき3分の2は保健室で寝てるらしいけど



本人は無自覚