彼と出会ったのは大学の飲み会で。
先輩に無理やり飲まされ潰れていた私を介抱してくれたのが和也さんだった。
酔い潰れた私は終電を見事に逃してしまい、それを見かねた彼は飲み会の近所に自宅があったので、渋々私を連れてった。
「ありがとうございます…」
頑張ってお礼を告げると、
「二度と同じ様なこと繰り返したくなかったら、ちゃんと断れ。次なっても俺は面倒見ないからな」
彼は水の入ったコップを渡しながら言った。
あの頃から彼は変わっていない。
そして、あの時私は彼をああ、優しい人なんだな、と感じた。
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