『あっそ。』 呆れたような 木下くんの声が 聞こえた。 『わるかったな。もう、無理に聞いたりしないから。』 そう言い残し 木下くんはその場を 去った。 さっきまで木下くんの 座っていた席には 木下くんの帽子が 残されていた。