モヤモヤしている気分を
少しでも晴らしたくて
美衣に相談したかった。

だけど、まだ
木下くんの事も
話していない。
それに、美衣は柚木さんと
私よりかは仲良しだ。

ましてや、2人は
付き合っている。と
はっきり分かってしまったら
私はまだ木下くんを
諦められる自信もない。


不安感は募って
ゆくばかりだった。








『すーず、どうしたの?』

「あ、美衣。別に、大丈夫だよ?」

『そう?楽しみだね、合宿。3泊4日~!』

「え、そうなの?」


『もしかして、ミーティング聞いてなかった?』

「う、ごめん。」


『もー、鈴音は。ほらこれ、』


半分呆れ気味の美衣から
合宿についてのプリントを
手渡された。

それを見ると
日にちは近付いていた。
ほとんどが練習のみと
思っていたけれど
プリントには自由時間や
バーベキュー、花火大会などの
予定もしっかり
書き込まれていて、

顧問の先生が気分転換にと
入れてくれた予定らしい。