倒れてしまったしずなを寝室まで運ぶ。

「ごっ、ごめんなさい〜〜」
僕はうちわであおぎながら、しずなが目を覚ますのを待った。

「んっ、うーん」
パチ

(目が覚めた…、良かった)

「聡一っ」

しずながこちらを向き優しく僕の名前を呼ぶ。

「何ですか?しずな」
あおぎながら僕は答える。

「ふふ」
「聡ちゃーん、お・し・お・きだよ」

黒い笑顔…。

「しっ、しずな目が笑ってないよぉ〜〜〜うわ〜〜ん」

「普通、告白って男の子に言ってもらうのが女の子の夢なの」
「だーかーら、先に私が言ったから、これ着て京介に報告してきて☆」

ガタッ

・・・。

(ベットに出されたもの…

それは、ニーハイに…メイド服…?!)

びっくりしすぎて、手からうちわが落ちる。

「あぁぁあのっ、ぼっぼぼ僕にこっここれを着ろとっ!!?」

あまりにも、ヒドすぎて涙が出る。

「うん♪そうだよ」
「早く着てみてね。ねっ」
↑言葉の圧力

「お嬢様が怖い」