「しずなっ」

僕は、立ち上がりしずなの後を追う。

『好き』なんて言えませんーでも…、僕はーー

「はぁ、…」
「どこに…」

汗が額から流れ落ちる。

「聡ちゃんのバ」
「カ〜〜〜〜〜」
「うわ〜〜ん」


「しっ、しずちゃん…」


「こっち、か」



「しずなーー!!」

しずながビクッと体を強張らせる。

「ぼっ、僕は」


「聡ちゃんのバカ」
「大好きだよ」

「僕もしずなのことがだっ…大好きです」
「大好きです」


しゃがみ込んでいるしずな抱きしめるー。

「あ〜〜〜、くそっ。オレも彼女欲しー」
↑一部始終見ていた人


「もう、絶対離しません」

ぎゅぎゅう〜〜〜
「ちょっ、聡一苦しいよ〜。」

ぷしゅー

「しっ、しずな〜〜〜〜〜」