「未完成恋愛論」
ー追章ー

深い深い深海を潜るように
たどり着いた部屋には
僕だけのマリアがキャンバスで微笑む




マリア、君の時間はいつからか?
立ち止まったまま
僕だけがゆっくり色褪せて行くから



何故か悲しくて、何故か涙が落ちて
あとどれくらい君無き世界を過せばいい?嘆けばいい?



ボクハ・・



触れられはしない
形の無い者
泣きじゃくるだけの心
見つめるだけの者
でも確かに生きている、in my heart



ズットズット側に生きたくて
導き出した答えは
単純で描き続ける事だった。



真っ白な世界を変えていく
空色の絵具みたいに
いつか僕も太陽の色になりたい



笑われてもいい、分からなくてもいい
永遠に繰り返して続けるだけでいい?それを素敵だと想う



ボクハ・・



触れられはしない
形の無い者
たまには触れてみてよ
感じるだけの者
そうだよ感じるだけでいい・・in my heart



僕の涙がキャンバスに流れ

マリアも滲んで

そうしてまた、失う悲しみは繰り返される



触れられはしない
形の無い者
泣きじゃくるだけの心
見つめるだけの者
でもまだこうして生きているんだ・・in my heart



触れられはしない
形の無い者
たまには触れてみてよ
感じるだけの者
そうだよ感じるだけでいい・・in my heart



やがて僕も老いて
何も描けない
何もこの瞳には写らない
そんな時が来るのだろ
その時が来たのなら・・Come to here



君と共に行きたい
僕は歩いて行きたい



それまで僕は続けよう
この未完成恋愛論