「琴座(ライラ)」

振り返ったのは
その「手」が軽かったから

漆黒の光 全てを石に変えた
この「手」に重さを感じたけれど

エウリュディケの為に奏でる
エウリュディケの為に奏でる

声が聞こえてくる
トラキアから「北風」に乗って

哀しい詩 竪琴は奏でられる
この「闇」に光が再び差し込むまで

エウリュディケの為に奏でる
ニンフ達の「心」を揺さぶり
草木達の「美」さえ揺さぶり

月さえ星粒ひとつ手に取り、夜空を泣かした。

7弦の竪琴は
これらからずっと「永遠」を

エウリュディケの為に奏でる
エウリュディケの為に奏でる