「未完成恋愛論 -記章ー」

深い深い深海潜るように
たどり着いた部屋
キャンバスの中で微笑む

マリア君に流れる時間は
立ち止まったまま
ゆっくり色褪せて往くから

何故か悲しくて、何故か涙が落ちて
あとどのくらい
君無き世界 濡らせばいい

・・ボクハ

触れられはしない
形の無い物
泣きじゃくるだけの者
見つめるだけのモノ
確かに生きている、in my heart

真っ白な世界変えていく
空色の絵具
いつかの太陽の色も加えて

キラキラと輝く星のように
その瞳は結晶
一つだけで流れて逝った。

やがては老いて、やがて旅立つ刻(時)まで
その日が来るまで
キャンヴスに 描いてゆこう

・・ボクハ

触れれば果てしない
形の無いモノ
たまには触れてみてよ
感じるだけの者
感じるだけでもいい・・in my heart

君は僕の中で「永遠」に
君は僕だけの「聖母(マリア)」