「暖房機点滅」

幸せってなんだっけ?
木枯らしに聞いてみた帰り道

答えは、冬の冷たい風
急ぎ足で家路に着く

凍えた手をポケットに入れて
凍えた手で冷たい鍵を探す

外よりも幾分マシな部屋
それでもまだ寒い

暖房機点滅
少しずつ伝わる温もり

死んじゃいないけど生き返ったようだ

秋終わればすぐに
寒い冬そして春が待っている

1年は、何も言わずに
通り過ぎて往くから

萎れた手に力が伝わらないで
この手はそっと役目を終えた

土の中でゆっくりお休み
また種になるように

暖房機終了
新しい陽に向かって行け

逞しくないけれど生きて行けそうだ

凍えた手をポケットに入れて
凍えた手で冷たい鍵を探す

外よりも幾分マシな部屋
それでもまだ寒い

暖房機点滅
少しずつ伝わる温もり

死んじゃいないけど生き返ったようだ