「深海」

記憶は深い海のよう
大切なものばかり沈んでいる

今日も明日も潜ります
大切なものに触れる為に

息つぎなしで何処まで潜って入れるだろう
心の圧迫感の限界まで生きます

記憶は濃い霧に包まれ
大切なもの何度も見失います

時の流れは無常なもので
月日が僕ら離して

深い海の中を潜る
それは、優しくなかった罪だ。
潜った先に何も
なくても、そこにあると信じている

記憶は曖昧なままで
消えないようにずっと祈っている

息つぎをする度に何も触れられずにいる
モノクロの世界で僕は生きている

深い海の中を潜る
それは、優しくなかった罪だ。
潜った先に何も
なくても、そこにあると信じている

それはとても深い深海に必ずある。