「儚き夢」

僕はまだ戻る
被害者意識のまま
唇の感触は
いつだって蘇ってくる

あの日に出遭った恋心
打ち上げ花火のように燃えるんだ

誰かの声が聞こえてくる
忘れようとする僕を許さないのか?
今を切り裂いていく切なさを
儚き夢が空白を埋めていく

二度と戻れぬ日々
「サヨナラ」をちゃんと言えぬまま
いつだって此処に
あの日の君が笑ってるんだ

抱きしめようと追いかける心
けっして交わらぬ月と太陽のように

緑葉の色は赤く染まり続けて
また来年の今頃にはこの場所に帰る
そんな風に時代は繰り返し続け
儚き夢が世界に溢れるのか?

誰かの声が聞こえてくる
忘れようとする僕を許さないのか?
今を切り裂いていく切なさを
儚き夢が空白を埋めていく

見つめ合って抱きしめあって
とろけあって恋は始める