「途中下車」

途中下車した恋ほど
結末を後でいつか
知りたいと願う者

終着駅までの窓ガラス
その外の景色
ずっと覚えている者

終わりには何があるか知りたいくせに
まだ立っている場所は
安全地帯そのもの

狂うほど恋しくて
他の誰かじゃ駄目なんだよ
壊れるほど愛しくて
貴方以外の事実に触れたくない

満員御礼で往復切符
そんなの手に入らない
余計に切なくなるの

片道切符じゃ運命を共にするだけ
それでも後に
その切符を欲しがるの

想うほど繰り返す
夢だけじゃ不安定になるの
せめて温もり伝えて
貴方のいない朝なんて覚めたくない

途中下車を許して

狂うほど恋しくて
他の誰かじゃ駄目なんだよ
壊れるほど愛しくて
貴方以外の事実に触れたくない

愛は我ままだから