「はいはい」 お母さんは笑いながら、書類を受け取った。 「よいしょっと」 あたしは荷物を持ち、病室を出た。 「じゃあ、お母さん看護師さんに書類渡してくるから待ってて」 「うん」 あたしは頷き、荷物を床に置いて壁にもたれかかった。 フウッと息を吐く。 「大丈夫か?」