「そっか…大変だったね。」 「うん」 「アズ〜」 「あ、樹」 「大丈夫か?」 樹はあたしをのぞきこむ。 「う、うん」 あたしは顔を赤くしながらバレないように頷いた。 この日は、 まだお母さんの事が心配でまともに授業が耳に入らなかった。