「静かにー。お前ら、担任から聞いてないのか?」
「先生ぇー。今日は担任、出張です。」
「おお、そうか」

1人の生徒に言われ納得する先生。


「じゃあ、しゃあないな。佐藤、紹介したれ。」
「…佐藤 久遠」

無愛想に答えるソイツ。

女子はそんな彼に何故か、惚惚。

何がいいんだか。


その時、

あたしはまだ、アイツの秘密に気付かなかった。

いや、

気付く筈がなかった。