晴れのちキミとわたし



靴を脱ぎ終えたたっちゃんと目が合って、スッとすぐに反らされてしまった。

嫌われちゃったの?!

内心傷ついているとお母さんが困ったように呟いた。

「すいません、この子ちょっと人見知りなんです。よろしくお願いしますね。」


「そうなんですか。分かりました。早くたっちゃんと仲良くなれるように先生頑張るね。」


後半は、たっちゃんの目線まで腰を屈めてガッツポーズを作って言った。


そのあともどんどんとくる園児と保護者の方に挨拶を終え、30分後にはクラスに全員が揃った。


すごく緊張するけど、みんなも初めての先生が目の前にいるんだから不安でいっぱいだよね。

私が、緊張してどうするのよ!

一度深呼吸をして紗綾は、保育士としての一日目のスタートを切った。