「んで、土方さん!!コイツどうするんだよ!!」

元気よく飛び出してきたのは、八番組組長藤堂平助。


「俺はしらねぇよ。局長意見で聞く」

俺は諌めるように平助に言い、近藤の方を向いた。


「・・・むぅ、困ったな。彼女がどこから来たか分からんとどうにもならん」

「とりあえず、彼女の目が覚めるまで待つことが最善でしょう」

いつもと変わらない笑みで山南さんがまとめてくれた。


「で、このコどうするんですか?女の子ですし、男子の部屋に一緒って訳には・・いきませんよね?」

総司が俺に聞いてくる。

・・・・・・確かに、年端もいかねぇような女を狼のような奴等の中にいれるのはさすがに気が引けた。


幹部でも個室なんざ持っているやつは少ないが仕方ねぇだろ。

「斉藤、コイツに空いている個室を用意してやってくれ」

「分かりました」

三番組組長の斉藤一はこくり、と頷くと彼女を背負い広間を後にした。