僕は、今

君と出会った病院に来ている。

今日は、彼女が風邪気味なので、

久しぶりに、車に乗った。

何ヶ月ぶりだろうか。

君に出会って、

知った事、分かった事が沢山ある。

  君に出会えて、本当に良かった。
 世界が輝きだした。楽しい・・・・。


「ちょっと!!優輝?」

「え!あっゴメンっ!!」

「どうしたの???」

「ボーっとしてた。」

「大丈夫?」

「うん。」

もしかしたら、僕もこの時から、

気づいていたのかもしれない・・・。

「着いたよ。」

「ありがとう。優輝。」

「いいよ。このぐらい。
 結構混んでるね。待つかな?」

「多分ね・・・。」

「大丈夫?気持ち悪くなったら、すぐ言って?」

「うん。分かったよ。」



30分後・・・・・・

「結構待ったね・・・。」

「あぁ、じゃ、行こう。」


「山脇さーん。どうぞぉ」

呼ばれた。

なぜだか、僕は、あの時の事が、頭に浮かんだ。

懐かしい。

「今日は、どうされました?」

「ぇと・・・、一昨日から、少し気分が悪くて・・・。」

「妊娠かも、しれませんね。詳しく調べてみましょう。」

「「え!?妊娠!?」」

2人で、同じ事を言ってしまった。

「はい。その可能性もありますからねぇ^^」

「本当ですか!!」

「まだ分かりませんけど。」

「やったぁ!優輝!」

「あぁ!やったな!」

「でわ、あちらに行きましょうか。」

先生が指さした先には、《産婦人科》の文字が書かれていた。

なぜだか、僕が、緊張した。

「俺らの、赤ちゃんが、お腹の中にいるかも、しれないんだなぁ。」

「うん。嬉しい。」

「僕も。」

「でわ、ここに仰向けになってください。」

彼女のお腹の中が、エコーに写った。

「あぁ・・・、赤ちゃんいませんね・・・」

「え・・そうですか・・・」

「すみません・・・。」

「大丈夫です。」

このとき、僕の目には彼女が

強い母親に見えた。