「ありがとー。
同情なんて嬉しいけど、君たちが疲れるでしょ?
気にしなくていいからね?」
軽く微笑んで言うと、男子たちは皆で顔を見合わせてから、自分が元居た場所に帰っていった。
そして菜々美のほうを向くと、超呆れ顔。
首を傾げれば、ため息。
アタシなんかした?
「なんて言うか…、あの子たち可哀相。
瞳、あの三人の名前わかる?」
え?
誰だっけ?
同じクラスに居たのは覚えてるけど…。
「えっとー、鈴木くん、安部くん、若林くん?」
「はずれー★
伊藤くん、近藤くん、三輪くんでした。
どんだけ名前覚えてないのww」
やっば。
全滅。
いいかげん名前覚えないと駄目なのかなー…。

