すると教室中の視線がアタシに集まり、シーンとなった。
だけど気にせず、菜々美のほうを見て話続ける。
「アタシもキスプリ撮ってみたい!
付き合ったことはあるけど…、キスプリなんて撮ったことないもん!」
目の前には菜々美の呆れ顔。
アタシの後ろのほうを見てるご様子。
振り返ると教室に居た男子数人が立っていた。
「じゃあ俺と行かね?」
「いや、俺キス超上手いから!」
「いやいや俺のほうが!!」
よく分からないけど、皆同情してくれてる…?
同情までされるってアタシどんだけ寂しい人なの!?
そう思うと悲しくなってくると同時に、この同情してくれてる人たちに申し訳なくなってくる。

