一方、アタシはというと、宮脇さんが喋ったときに吐く息が顔にかかって、もう半端ないくらいドキドキしてる。
顔なんて多分、真っ赤だと思う。
頭がぐるぐる回ってる。
だけど質問されたから答えなきゃならない。
だから必死に、熱くなった頭を働かせて質問に答えようとする。
「覚えてません…」
だけど出てきた言葉はこれだけ。
自分が情けなくなるよ…。
宮脇さんは一瞬、眉間にシワをよせアタシを睨み、それからアタシのあごに手を持っていった。
彼氏が出来たのは一回だけ。
しかもその人とはキスもしてない、アタシの幼稚な恋愛経験では次に何をされるかなんて、全く分からない。

