アタシ全く記憶にないんだけど。 こんなイケメンと会ってれば、忘れるはずないし…。 考え込んでいると、腕を引っ張られた。 「ホントに覚えてない?」 アタシたちの顔は、あと10センチぐらいでくっつきそうなくらい、近い。 初めて男の人とこんなに顔を近づけた。 それにこんなイケメンなんて、心臓に悪すぎる。 さっきからアタシの心臓は狂ったように、早く動いている。 「ホントに覚えてないの?」 何も言わないアタシに、宮脇さんはもう一回聞いてきた。 綺麗な顔を少しゆがめている。