ふーん、と関心もなさそうに言ったイケメンに、何故か文句を言いたくなったけど我慢。
すると、ポンッと頭の上に何か乗った。
チラッと見ると、どうやら健太さんの手らしい。
「瞳ちゃん、こいつに自己紹介してやって?」
優しい顔で言われたから、コクコクと何回も頷き同意した。
「えっと…、谷畑瞳です。
高2で17歳です」
「谷畑の妹は瞳って言うんだ。
俺は宮脇瞬。
よろしく」
宮脇瞬さんか…。
見た目と同じで名前までカッコいい。
ジッと見てると、首を傾げられたから思わず目をそらしてしまった。
「瞬、瞳ちゃん。
俺はちょっと直人たち探してくる。
じゃあな」
そう言って立ち上がろうとした健太さんの服のすそを、思わず握ってしまった。
驚いた顔の健太さんと目が合う。
ついつい、握ってしまっただけなのに…。
しまった…。