「そんなことはどうでもいい。
俺と瞳ちゃんがどんだけ待ったと思ってんの?
お前自分ばかり可哀相なんて言い方してるけど、俺らも大変なんだぜ?
瞳ちゃんだって高校生だし。
俺なんて昨日…、つか今日の午前4時まで仕事だぞ。
一睡もしてないんだぜ…」
健太さんが涙を拭くフリをしながら、語り始めた。
アタシが高校生だって…、あんまり関係なくない?
…まあそんな疑問は置いといて。
何でアタシはこの人の家に連れてこられたのか、わからない。
聞きたいけど、聞きにくい。
だから黙ってると、イケメンと目が合った。
びくっとしつつ、目をそらさず見てると、笑顔もなく無表情のまま話しかけてきた。
「谷畑亜月の妹?」
第一声がこれだからビックリ。
急に話しかけて来たから、声が出せず、頷くだけとなってしまった。

