「え、あの」
そうですよ、私の姓は高宮で名は凛ですよ。
間違いなく高宮凛ですよ。
だけど!
「なんで知ってるんですか……?」
ヤンキーは私をまじまじと見つめていて、質問に答える様子はない。
彼の腕の中の犬は、相変わらず落ち着きなくもがいていた。
「あの!」
たまらず私が促すと、ヤンキーは思い出したように急に笑顔になる。
「なー、やっぱ凛ちゃんか!でっかくなったなー」
歯を出して笑うヤンキー。
なかなか悪くない笑顔。
そして彼は、うっわーとか、やべー久しぶり!なんて一人ではしゃぎ出していた。
取り繕わない彼の雰囲気につられて、私もいつの間にか警戒するのを忘れていた。
「すいません、どちらさまですか?」
「なんでー。覚えてない?ちっさい頃一緒に遊んだし!」
そろそろ私だって正体が知りたいけれど、知らないものは知らないんだから仕方ない。
そろそろ名乗れよと私は内心毒づきながらも、すみません、分からないです、と謝った。
「まぁ方ないよなぁ、だいぶ昔だし」
ヤンキーはちょっと残念そうな顔をしながら、犬の頭を撫で回した。
「耕平だよー、杉田耕平!今日ナツさんにお迎え頼まれて。遅くなってごめんなー」
耕平?
知らない。
記憶に無い。
けど、ナツさん、という言葉で私はやっと反応できた。
高宮ナツ。
私のおばあちゃんの名前だ。
「んじゃ行こーか!」
ヤンキーは犬を地面に降ろすと、私のキャリーバッグを軽々と持ち上げた。
「ちょっと!」
歩き出した彼は、振り返りながら、早く早く!と笑って言ってくる。
知らない人について行ってはイケマセン。
だけどついて行くしかない私は、慌ててヤンキーと犬の後を追った。
そうですよ、私の姓は高宮で名は凛ですよ。
間違いなく高宮凛ですよ。
だけど!
「なんで知ってるんですか……?」
ヤンキーは私をまじまじと見つめていて、質問に答える様子はない。
彼の腕の中の犬は、相変わらず落ち着きなくもがいていた。
「あの!」
たまらず私が促すと、ヤンキーは思い出したように急に笑顔になる。
「なー、やっぱ凛ちゃんか!でっかくなったなー」
歯を出して笑うヤンキー。
なかなか悪くない笑顔。
そして彼は、うっわーとか、やべー久しぶり!なんて一人ではしゃぎ出していた。
取り繕わない彼の雰囲気につられて、私もいつの間にか警戒するのを忘れていた。
「すいません、どちらさまですか?」
「なんでー。覚えてない?ちっさい頃一緒に遊んだし!」
そろそろ私だって正体が知りたいけれど、知らないものは知らないんだから仕方ない。
そろそろ名乗れよと私は内心毒づきながらも、すみません、分からないです、と謝った。
「まぁ方ないよなぁ、だいぶ昔だし」
ヤンキーはちょっと残念そうな顔をしながら、犬の頭を撫で回した。
「耕平だよー、杉田耕平!今日ナツさんにお迎え頼まれて。遅くなってごめんなー」
耕平?
知らない。
記憶に無い。
けど、ナツさん、という言葉で私はやっと反応できた。
高宮ナツ。
私のおばあちゃんの名前だ。
「んじゃ行こーか!」
ヤンキーは犬を地面に降ろすと、私のキャリーバッグを軽々と持ち上げた。
「ちょっと!」
歩き出した彼は、振り返りながら、早く早く!と笑って言ってくる。
知らない人について行ってはイケマセン。
だけどついて行くしかない私は、慌ててヤンキーと犬の後を追った。
