正直、恋口を書き上げた時点では続編という発想はもうなかったんですよー。
何しろ自分の中で、時代劇作品を書くならやりたい!と思っていた諸々を、恋口では完全にやり尽くして完結した気がしていたので。

身分違いの恋書いた、許嫁も出した、女武芸者出した、男装やった、村八分の話書いた、武家の生活書いた、花魁の話出した、身請け話出した、町医者出した、町人出した、浪人出した、盗賊出した、忍者出した、遊女出した、毒殺ネタもやった、辻斬りやった、道場破りやった、長屋出した、江戸時代版マッドサイエンティスト出した、絵師出した、座敷牢出した、人体発火やった、捕り物の話書いた、肝試しやった、七不思議書いた、武家屋敷の開かずの間書いた、与力出した、町奉行出した、カラクリ人形出した、人気女形出した、尼さん出した、散切り頭の人間出した、くノ一出した、芝居小屋出した、渡世人の抗争の話書いた、用心棒の達人書いた、イレズミ出した、盲目の達人(!)出した、火盗も出した、覆面家老出した、クセモノ家臣団出した、鷹匠出した、島帰りの罪人出した、富山の薬売り出した、殺し屋出した、出会い茶屋出した、刀、槍、小太刀、二刀流に一刀流、薙刀、鎖鎌、棒術、発勁、心の一方まで出して火薬、銃器も出した、農民一揆の話も書いて、魔窟な感じの城中書いた、馬出した、殿様出した、お姫様出した、望まず奥に召し上げられる話も書いた、陰謀、暗殺、意趣返しにお家騒動やって、公儀隠密、虚無僧も登場させて旅籠も最後にねじ込んで出した(笑)…などなどで。

おおよそ、地方藩の城下町舞台にして自分が書きたかった王道時代劇アイテムは、恋口一本の中に出そろってるワケです。
こうして見るとホント、好き放題に書いたなあ、という感じですね(^^;)