アルスが服を着て 暫くした後、 シロンも温泉から 上がってきました。 「…なんだよ、ゆっくり するんじゃなかったのか?」 アルスはシロンに 話しかけます。 「俺がゆっくりしてる間に 魔獣がお前を襲ってきたら どーすんだよ? それに、俺も一人だと 何かと不都合があるしな」 シロンは自身の長い黒髪を 結いながら言いました。 「…さて、明日はちょっと 寄り道するから 早いとこ寝るか」