シロンは木の葉の
隙間から見える星空を
眺めながら言いました。

「北の方にある城だ。
上から落ちてこれる穴は
そこら中にあるが、
下から上に行けるのは
城にしかないんだ」

「…明日は今日より
歩くから、ちゃんと
寝とけよ?俺も寝るわ」

シロンはアルスに
背を向けると寝息を
立て始めました。