真っ白な人の目線を 追ってみると そこには、あの野ウサギが。 「あーーーーっ!!」 大きな声を出したアルスは、 すくっと立ち上がります。 「あれ、俺の使い魔なんだ」 野ウサギを指差して 真っ白な人は言います。 「使い魔?」 首を傾げるアルスの腕を 真っ白な人は突然 引っ張り歩き出します。 「一ヶ所に長居するのは 危ない。細かい話は 歩きながら。 …お前、名前は?」 「……アルス」 「そうか。俺はシロン。 しばらく宜しくな」