「大事なものなんだろ? 直してやるから少し貸せ」 今度ははっきりと言われた 言葉に、アルスは はっとして自分が 抱き締めている本を 見ました。 「直せるのか?」 「簡単だ」 アルスの問いに 真っ白な人は即答でした。