不思議の国のアルス



ひっかかるような、

つめたいような、

ふあんにもにた、なにか。


何だか全部無くなって
しまいそうな気持ちで
いっぱいになったアルスは
無意識に、時計を持つ
シロンの手を握りました。

「お、おい?」

それに今度はシロンが
目をぱちくりとさせます。

「…あっ」