穏やかな朝の時間は過ぎて行く
顔を洗い、ボサボサの髪を
後ろで結ぶ。
化粧水はもちろん、リップも
櫛も、洋服も何も無い。
何も無い。
私は、全てを捨てて出て来た。
伊吹さんに借りた服を脱いで
私はまた、制服を身に纏う。
ブレザーのポケットに、手を
入れると携帯電話に触れる。
母と話した後、また母からの
着信を受けることの煩わしさ
から、電源を切ったままの
携帯電話。
私は、その存在にすら
今まで、気づかずに
忘れていた。
毎日、毎日、あんなにも
手放せなかった携帯電話が
今の私には、とっても
無意味な物に見えた。
顔を洗い、ボサボサの髪を
後ろで結ぶ。
化粧水はもちろん、リップも
櫛も、洋服も何も無い。
何も無い。
私は、全てを捨てて出て来た。
伊吹さんに借りた服を脱いで
私はまた、制服を身に纏う。
ブレザーのポケットに、手を
入れると携帯電話に触れる。
母と話した後、また母からの
着信を受けることの煩わしさ
から、電源を切ったままの
携帯電話。
私は、その存在にすら
今まで、気づかずに
忘れていた。
毎日、毎日、あんなにも
手放せなかった携帯電話が
今の私には、とっても
無意味な物に見えた。


