貴方に包まれて

貴方の腕の中で、安心して眠る

そんな、私の唇に

優しいくちづけ・・・?

触れた、唇。

熱いくちづけ・・・

離れる、唇。

私は、目蓋を閉じたまま言う。

「嘘つき」

芳野さんは、私の右肩をベッド
に押し付け覆い被さり

首筋に、唇で触れる。

私は目を開き、天井の一点を

じっと、見つめた。