「ヒイロ、待って・・・」

「ママ、さようなら」

私は、母の話を聞く事無く
携帯の電源を切った。

もう、振り返りはしない。

二度と、あそこに
戻りたいなどとは思わない。
 
歩き出した私は

前だけを見つめる。