ある晴れた日・・・

ヨシノ・・・貴方と

この子と、私

三人の未来の為に。

私は過去に逃げ出した
あの家へ、母の元へと
向かう事を決心して
洋服を着替えた。

そして、鏡の前で
口紅を注す。

髪をアップにして
白地の清楚なワンピースを
身に纏う私。

少し大人びた自分の立ち姿
に、ドキドキしていた。

そこへ、現われた芳野は
後ろから私を抱き寄せる。

そして、鏡越しに言う。

「似合ってるよ
 
 新しい服」