青蝶夢 *Ⅰ*

席に付くのと同時に、芳野は
大切な話をする。

「今度の休みに、お前の家へ
 結婚の挨拶に行くよ」

「えっ・・・
 ヨシノ、駄目だよ」

芳野に、義父を会わせたくない

だって、お腹の子は
義父の子供かもしれない・・・

芳野に、義父を知られたくない

私の全てを知っている貴方には
あの家へ、近づいてほしくない

「ヒイロ、聞いて?」

「嫌・・・」

あの場所から、伊吹が
連れ出してくれたおかげで
私は、やっと
抜け出す事ができたのに・・・

どうして、今また
あの場所に
戻らなきゃいけないの。