私の心中には、モデルになると
いう夢を諦めた事を、後悔する
気持ちは、ほんの少しも
無かった。

モデルになることよりも、私は
この子の母親になることの方が
大切に思えた。

私にしか、この子のママには
なれない・・・

この子は、私しか守れない。

伊吹とは、あれ以来、一度も
逢う事は無かった。

あの時の彼の、嫉妬の瞳を
思い出す度に、私の胸は
ひどく騒ぎ、苦しくなる。

伊吹は

もしかしたら・・・?

二人は、両思い?

だけど・・・